院長の独り言 216 ; お花見の自粛について

このところ計画停電は中止されていますが、ネオンの光が消えている夜の街に繰り出す気にもならず、自宅に籠って、ついついお酒を多めに飲んでしまいます。
私と同じ呑み助なら直ぐに理解して貰えると思うのですが、一旦、飲み始めると、必ず深酒になってしまいます。
深酒は身体に良くないのは分かっているのですが…。
ところで、皆さん、アルコールはどのように代謝されるかご存知ですか?
アルコールは胃で20%程、吸収されます。
胃は食べ物を消化する器官ですが、栄養分を吸収する器官ではありません。
しかしアルコールだけは別です。
残りのアルコールは小腸から吸収されて(十二指腸でも少しは吸収されますが)、肝臓で酵素によりアセトアルデヒドに分解された後、無害な酢酸になり、最終的には水などになって体外に排出されてしまいます。
下戸な人は、有害なアセトアルデヒドを無害な酢酸に分解する酵素が、極端に少ない人と云う事になります。
幸か不幸か、小生はアセトアルデヒドを酢酸に変えてしまう酵素が、人より多く出るみたいです。
別に飲酒を賛歌する訳ではないですが、毎日、1~2合程度の酒量を嗜んでいる人は、全く飲酒しない人や3合以上飲む人より、健康で長生きすると云うデータが報告されています。
物の本によると、『お酒は百薬の長である!』と、かの空海さまも言っているようです。
適度な飲酒の効用として、冷え性の改善、脳梗塞に成りにくい、気分が陽気になるなどがあげられます。
しかし一方で、毎日、飲酒している人は、食道、胃、膵臓、胆のう、大腸、肝臓などの消化器系の癌になり易いと云う報告もあるのです。
なるべく休肝日を設けるように、自戒した方が良いようですね。
これからの花見シーズンには、楽しいお酒が飲みたいところですが、今年ばかりは華やいだ気分になれません。
毎年4月になると、石川歯科ではスタッフの英気を養う為に、高尾山へ夜桜見物に出掛ける恒例ですが、今年は一体、どうしたものか思案しているのです。
自粛が過度であると、ただでさえ低迷している日本経済が更に縮小し、結果として、被災地にお金が回らなくなるのは重々、承知しているのですが…。

Leave a Reply

You must be logged in to post a comment.