院長の独り言 184 ; 初めて貰ったバレンタインデーのチョコレート
2月14日はバレンタインデー、日本では女性がチョコレートを男性に送る事になっています。
これを『日本式バレンタインデー』と呼ぶそうです。
私が若い頃は、その様な習慣は有りませんでした。
ただし物の本によると、戦前から日本でも、在日しているイギリス人がバレンタインデーに贈り物をし合っていたのを真似て、身内だけで物を贈り合う習慣が細々と有ったのです。
当時、女性からの贈り物は、チョコレートに限られてはいなかったようです。
このバレンタインデーはローマ帝国時代に、女神ユノの祝日が2月14日であった事から由来するのだと、その本には書かれています。
海外では送り主は女性とは限らず、反対に男性から送る場合も多々有るそうで、贈り物もチョコレートに限られてはいないようです。
つまりプレゼントの日が、2月14日と云う事です。
日本でこのバレンタインデーにチョコレートを女性が送るようになったのは、製菓会社の深謀(?)だそうで、女性がその陰謀にワザと粋(いき)で乗ったのか、1970年代(昭和50年代)から競って送るようになってきました。
この頃はテレビなどでも、その日が近付くと大々的に煽るので、義理でも女性が男性にチョコレートを送らなければならなくなってしまいました。
女性も色々な意味で大変です。
私がバレンタインデーにチョコレートを女性から初めて貰ったのは忘れもしません。
開業して6年目、お母さんに連れられてきていた4歳の可愛い患者のお嬢さんが『先生にあげる!』と言って、恥ずかしそうに渡されたチョコレートでした。
バレンタインデーの風習など、無粋な私はその当時、全く知りませんでした。
『有難う!』と小さな患者さんの頭を撫で撫でしながら、『一体、この箱に何が入っているのかな?』と問うと、『バレンタインのチョコレートだよ!』と大きな声が返ってきました。
全く意味不明のまま、治療に対するお礼かなと思っていました。
これがバレンタインデー、2月14日の日に頂いた、初めてのチョコレートです。
もともとチョコレートは自分の好物ですが、こんな可愛いおチビさんからの贈り物は格別の味でした。
うちに帰って家内にチョコレートの経緯(いきさつ)を話すと、『良かったね~』と言いながらお茶を入れて呉れ、二人でチョコレートの御相伴。
そして『バレンタインデーのチョコね!』と言って、その意味の説明を受けて、初めて2月14日の意味を知ったと云う訳です。
今日も用事で某デパートに行きましたが、チョコレート売り場は女性の人だかりでした。
バレンタインデーのお返しはホワイトデー。
これも日本だけだそうですが、男性陣はお返しの贈り物が大変ですね。
頑張って下さいね。