院長の独り言 160 ; 箱根に行きました!

先日(12月15日)の水曜日の午後から、私事の用事を済ませるついでに、夫婦で箱根に行って来ました。

午前中は石川歯科で診療に当たりました。

朝、診療所から、雪でお化粧した霊峰富士が綺麗に見えていたのです。

いつも箱根に行く時は、普段は一番ポピュラーな経路である東名高速道路から御殿場に行き、そこから箱根に入るのですが、あまりにも綺麗に雪を戴いた富士山が診療所の窓から見えていたので、どうしても近景の富士山が観たくなったのです。

そこで中央道から大月周りで河口湖に出て、雄大な富士の山を眺めながら、御殿場から箱根に入る事に決めたのです。

12時半に午前の診療を終えて、午後からの診療をスタッフにお願いし、大急ぎで八王子を出発しました。

中央道は平日という事もあって、トラック軍団のオンパレードでしたが、順調に大月に着き、そこから本道の中央道を逸れて、大月から河口湖に向かったのです。

大月から暫く走って行くと、雪を戴き、絵に描いたような大きな富士山が前方に突然現れました。

アッと息を呑むほどの大きな富士に思わず見惚れてしまい、家内に運転を注意する様に言われた程です。

八王子の診療所の窓から、遠景の富士は毎日の様に見ているし、また、今まで旅行やゴルフで何度も富士山を見ているのに、その都度この山には感動させられます。

この道も今までに何度も通って、富士を見ているのですが、この雄大な景色にはいつも心を惹き付けられてしまう私なのです。

その日は空気が澄み、素晴らしい快晴なので、霊峰の姿は驚くほど近くに感じ、そして大きく、神々しく見えて、心から感動です!

心洗われる気分とはこう云う気持ちの事を言うのでしょう。

東名高速道路周りでなく、中央道周りを選択した事は本当に大正解でした。

この雪を戴いた富士の山は間違いなく日本一と云うよりは世界一の山だとあらためて確信したのです。

東富士五湖道路を進み、向かって右側に大きな富士山を見ながら須走インターを出て、御殿場に向かいました。

素晴らしい富士山の姿の全景をたっぷり見る事が出来て、今日は全くラッキー!と云ったところです。

普段の日は、午後からは富士の山頂は雲に隠れてしまう日が多いのです。

富士山は雄大な割には、恥ずかしがり屋なのでしょうか。

夏休みや紅葉の季節は渋滞で有名な須走から御殿場までの道は、暮れも押し迫った12月の中旬と云う事も有ってスキスキでした。

そう云う事で、目的地には予定していた時間より、かなり早く無事に着く事が出来たのです。

到着した仙石原のホテルはこの不況下でもあり、ガラガラかと思いきや、元気なおじいさんやおばあさんで大入り満員なので、心底驚いてしまいました。

本当は驚く事も無いのです。

私も年寄りの仲間ですから…。

さすがに平日なので若い人は殆ど見受けませんでしたけど。

翌朝、起床し、窓を開けて外を見ると、昨日の好天気は何処へやら。

空はドンヨリと曇っていて、富士山などとても見える天気では無いのです。

今にも雨粒が落ちて来そうな雰囲気。

一日違いで、昨日は空が透き通るように晴れていて綺麗な富士が見る事が出来て、本当にわれわれはツイていました。

今朝は手がカジカむ程の寒さです。

あまり寒いので、直ぐに自宅にトンボ帰りしようかとも思ったのですが、折角、箱根まで用事とはいえ、わざわざ無理して来たので、家内と相談して、ついでに、帰り道の途中にある『ガラスの森美術館』に立ち寄ってみる事にしたのです。

美術館は丁度、クリスマスの特別企画中で、美術館内の広い庭はクリスタルのイルミネーションが一面に飾られていて、華やいだ雰囲気に包まれています。

館内にはベネチィアングラスが所狭しと展示されていました。

赤や青の目にも鮮やかな原色のべネチィアングラスを見ていると、10年程前に行ったイタリ―旅行が懐かしく、何となく当時の楽しかった事を思い出してしまい、またイタリ―に行きたくなってしまったのです…。

あらためて、時の流れが速い事に驚くやら、切ないやら、複雑な心境です。

外に出て美術館を見上げると、美術館の煙突にしがみついて登っている飾りのサンタクロースの人形が目に入りました。

そのポーズがあまり滑稽なので、つい笑ってしまいました。

そして庭園を散歩し、ひと休みしたくなり、館内のレストランに入ってみました。

そのレストランで、サーモンと生ハムの軽食を摂っていた時、本場イタリーの歌手が現われ、クリスマスシーズンによく聞くポピュラーなイタリ―民謡を張りのあるテノールで歌いはじめ、店内もクリスマスムード一色です。

食事を楽しんでいるわれわれお客の気分も盛り上げてくれました。

雄大な冬の富士山も見る事が出来たし、ガラスの森美術館ではクリスマスの雰囲気を先取りして堪能出来た、楽しい二日間でした。

食後、紅葉が所々に名残惜しそうに残っている裏箱根街道を湯本まで下り、厚木街道を走り、東名高速道から川崎街道を抜けてわが家に帰還。

午前中の帰宅予定が、自宅に着いたのは午後4時を過ぎていたのです。

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