インプラント治療の持ちは?
良く患者さまにたずねられる質問に、『インプラントはどれくらい持つのですか?』があります。
具体的に『10年以上でも十分、大丈夫!』とか『一生持ちます!』と答えたいのですが、ウソになるので一般論で答えるしかありません。
予想外にも、患者さまのメインテナンスの仕方が悪い場合や、患者さまが不幸にも骨の病気に掛かるかもしれません。
私がインプラント治療を始めて、10年以上が経過しました。その期間で、前歯部や臼歯部の色々な部位を混ぜて、インプラントの98%以上が残存しています。
当院でインプラント治療を受けられる患者さまには、全身状態や口腔内の状態を精査して、そのリスクファクターについても説明し、治療を開始します。場合によっては、血液検査を当院で行っています。
一つの参考としての話ですが、以下の写真は右側の中切歯部のインプラント治療を行ってから7年経過している患者さまのものです。
途中、となりの右側の側切歯部歯根の炎症を治療したりしていますが(根管治療)、装着直後より歯肉の成熟が進み、審美性が向上しています。
インプラント治療を考慮されている患者さまの参考になれば幸いです。