院長の独り言 412 ;地球の生物のひとつ、人間

私が小学生の頃、食卓に出てきた旬(しゅん)の鯵(あじ)や秋刀魚(さんま)などの魚は今のそれより明らかに大きかったのです。
食べ応えがあると云うか、焼いた鯵など一匹ひとりでは食べられないほどのボリュームでした。
それが年月とともに魚がドンドン小型化してしまい、反比例して値段は高くなってしまいました。
漁獲量も減少の一途のようです。
値段は兎も角、何とかもう一度、65年ほど前の大きな鯵を食べてみたいと心から思っているのです。
ホモ•サピエンス、即ち、人間が地球に誕生してから後、人間は進化に進化を重ね、人口が増えれば増えるほど、それに反比例するように大型の生物は地球から姿を消して絶滅するか、数をどんどん減少させていくと言われています。
その結果、折角、地球に出現した、珍しい多くの大型生物の中には現在では見ることが出来ない生物も沢山存在するのです。
見たことも無い大きな『珍』生物が化石上では多数発見されているのです。
人間が地球上のアチコチに拡散していき、彼らが入り込んだ地域の大型生物が絶滅していく事実を知ると本当に悲しくなります。
この事実は何を物語っているのでしょうか。
このままいくと、陸上では、象やカバ、キリンなどは絶滅してしまいそうです。
海上でもクジラやイルカなども姿を消してしまうでしょう。
もっと大きく成長する哺乳類や魚類も小さいうちに人間に捕獲されて小型化の一途です。
大型生物の絶滅には人間の行為が重大な原因になっている事は紛(まぎれ)も無い事実です。
みなさんよくご存知の大型絶滅種マンモス象やナウマン象やジャイアント•モア(巨大な鳥)等は、当時の人間の胃袋に入って絶滅した事は明らかでしょう。
大型生物を一頭捕獲すれば、大勢の人間の命を生かす事が出来ます。
おまけに大型の動物は俊敏ではないので、古代人みんなで協力すれば、色々な捕獲用の道具が無くても容易に捕まえる事が可能だったのでしょう。
捕獲には人海戦術で事足りたし、その結果に古代人は大満足していたでしょう。
勿論、当時の人々は自分達が動物の絶滅に加担していたなど夢にも思っていなかったに違いありません。
過去の話ではなく、現在でも、あらゆる生物の乱獲が後を絶ちません。
現代の乱獲は残念ですが、故意としか思えません。
現代科学の力で、何とか大型動物の絶滅、そして、多くの生物の減少と小型化を防がないと将来なんとも寂しい地球になりそうです。
要するに、我々人間の欲を、ほどほどにと云う事ですか。

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