院長の独り言 263 ; 蝉の鳴かない夏…

ネットサーフィンをしていたら、今年は日本各地で、蝉(せみ)が全く鳴かないと載っていました。
昔から、蝉の鳴かない年には大きな天変地異、特に大地震が起きると言われているのです。
アブラ蝉は7年間も地中で生活しているので、地下の異変を感知するのでしょうか。
宝栄の大地震の起きた1707年10月(江戸時代中頃)の夏には、全くと云っていいほど、蝉の声が聞こえなかったそうです。
この年は、富士山も大爆発して、農作物に多大の被害が出たのです。
『前年は、蝉の大合唱で五月蝿(うるさ)いくらいだったのに、今年は蝉の声が全く聞こえず、逆に寂しい夏だ』と、古い記録に残っているのです。
1923年の関東大震災と1995年の阪神大震災の夏にも、蝉の声はトンと聞こえずに、あの大地震が起こったそうです。
今年は特に暑い東京ですが、蝉の声が聞こえないと皆さんおっしゃいます。
先日、家族で銀座に行ったついでに、日比谷公園をグルリと回ったのです。
車窓を開けていたのですが、青々と茂った木々の間から、蝉の声が結構、聞こえてきました。
『蝉が鳴いているじゃないか!』
去年よりは遠慮勝ちだけれど、確かに蝉が鳴いています。
古来からの言い伝えを信用すれば、どうやら東京には、大震災は無さそうで、ホッとひと安心。
久し振りの『銀ブラ』ついでに、日比谷や霞が関まで足を延ばしたのです。
それにしても、日比谷公園近辺の官庁街は、綺麗に整備されていているのでビックリしました。
ロンドンやパリよりも全く上手(うわて)をいっていて、私が学生の頃、安保闘争でデモをしていた当時を思い出すと、そのあまりの違いに、日本も随分、進化したものだと感無量です。
こんな素晴らしい環境の中で、国会議員の先生や官僚の方々は仕事をしているのですから、日本国民の為に、是非、頑張って貰いたいものです。
国民の血税を使って、官庁街を整備しているのですから、本当にお願いします。
小学生の頃、日比谷公園に友達と一緒に、蝉やトンボを採りによく来た事が、走馬灯のように頭の中を巡ったのでした。

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