院長の独り言 363 ; パーマ…、そして髪の毛が減っていく…
人生で一回だけ、パーマを掛けた経験があります。
八王子市で歯科医院を開業して5年目、贔屓(ひいき)の患者さんが徐々に増えだし、仕事が軌道にのり始めたのと反比例するように、何となく髪の毛が少なくなってきた様な気がしていたのです…。
パーマネントは、すなわち、永久と言う意味ですから、パーマを掛ければ髪の毛が長持ちするような気がしました。
冗談のような、本当の話。
馬鹿ですね…。
あるいは、神頼みといったところですか。
家内には『パーマなんかしない方がいい!』と猛反対されてしまいました。
女性は殆どの人がパーマを掛けていますよね。
そして、それによって髪の毛が少なくなったと云う話を聞いた事がありません。
反対を押し切って、初めてパーマを掛けてみました。
実際、自分はパーマを掛けることによって、髪の毛の腰が強くなったのか、ボリュウムが出てきて、髪が見た目、増えて見えたのです。
内心『してやったり!』と云った気分になりました。
得意になって、2年間パーマを掛けていたのです。
多分、その当時、通っていた患者さんは、『パーマなんか掛けて先生どうしちゃったの?』と怪訝(けげん)に感じていたかも知れません。
ところが、ある日、鏡に向かうと、偶然、頭のテッペンが見えたのです。
反射した鏡に写ったのです。
驚いた事に、頭のテッペンの髪の毛が、ほとんど無くなるほど薄くなっていました…。
いわゆる、『テッペン禿(はげ)』あるいは『ザビエル禿』と云うやつです。
これには、心底、タマゲました!
それ以来、本当に懲りて、近所で仲良くしている床屋さんで、普通に整髪をしています。
現在、74歳になると、髪の毛の量はドンドン減ってしまいました。
自然の摂理とは言え、もう一度、若い人ほど…とは言いませんが、少しでも髪の毛が増えると嬉しいのですが。
無理ですかね。
今回は、残念なパーマのお話…