院長の独り言 252 ; 世界中が日本の成り行きを注視しています
原発事故による放射能漏れは、益々、深刻の度を増してきています…。
大津波の災害と異なり、当然ですが、福島原発の事故に関しては、外国の反応は神経質で厳しいものです。
日本全体が、まるで放射能で汚染まみれになっているような、オーバーな報道をしている国もありますが、それだけ重大な事故と云う事です。
日本の農産物は、日本のどの地域で生産された物でも、輸入禁止とか、あげくは、洋服や自動車などの工業製品まで駄目出しを受けています。
放射能汚染を受けると、長期間にわたって、人体に悪い影響を及ぼしますから、世界が恐怖しているのも、当然と言えば当然です。
福島の原発事故の恐ろしさを目の当たりにして、ドイツやイタリアは、暫時、原子力発電所を閉鎖して行き、最終的には全廃する事を国民投票で決定しました。
ここからが今回の独り言です。
大震災、特に福島原発事故のような、自分たちも悪影響を受けてしまいそうな状態において、日本に対して見せる態度が、その国の本心なのでしょう。
普段、平和な時は、友好的に付き合っているのですが、ガラッと態度を豹変させる国があるのも事実です。
原発事故のような非常時こそ、物質の援助より、精神的に優しく手を差し伸べてくれる国が、本当の友好国であり、どれだけ我々日本人にとって嬉しい事か測り知れません。
我々も心して、今回の大震災に対する各国の反応を、冷静な目で見つめるべきです。
日本が大津波と原発事故に遭遇した事に、心から心配してくれている国もある反面、日本から今まで色々と援助を受けているにも関わらず、我が国を避ける国が存在すると、本当にガッカリしてしまいます。
日本人は本来、お人好しです。
困っている国に対して、常に無償で、手を差し伸べてきました。
貧困や飢餓で困っている国に対して、意地悪するなど愚の骨頂ですし、日本がそのような行為に出た事はほとんど無いでしょう。
今回の様な大災害時に遭遇して、日本国民が動揺せずに迅速、冷静に対処しているかどうかを、世界は注視しているのです。
自国の災害をしっかりと受け止めて、解決策を迅速に実行して、一人前の国家と云うものです。
外国からの援助にすがるより、先ず、自国で頑張らなければと思います。
日本が自力で再び立ち直る事が出来れば、世界中の人々は、都市文明の閉そく感に、希望を見出すのではないでしょうか。
また、そのような状況下で、日本中が今回ほど、自衛隊の大切さと有り難みを感じた事はありません。
自衛隊を、災害時にのみ便利に使い、日本国憲法で身分保障をしないのは、道理に合わないと云うものです。
外国を頼りにしすぎても、イザと云う時に、突き放されてしまうのです。
温情のある国が存在するのも確かですが、イザと云う時、心から信頼して頼りに出来るのは自国民である日本人です。
何処の国も、自国民が一番頼りになるのは、当たり前と云えば当たり前と云う事でしょう。
随分前のブログにも書きましたが、日本に核が無いなんて絵空事です。
今回の福島の原発事故がそれを証明しています。
『核兵器を持たない!』なんて、戯言を言っているどころではありません。
原子力発電所が54基もあると云う事は、日本も立派な核保有国である証左なのです。
テロが多発している昨今、アメリカをはじめ核保有国は、神経質なくらいに、原子力発電所を防御しています。
我が国も、世界中のほとんどの国(アメリカ、中国、ロシア、インド、韓国、フランス等)と同じように、国軍を持って、あらゆる脅威から国民を守って貰いたいものです。
いつ原発が狙われるか分かりませんよ。
攻撃されてから対処するので、良いのですか。
転ばぬ先の杖と云う箴言もあるのです。