院長の独り言 170 ; 歴史は繰り返す…
珍獣パンダとか名画モナリザなど、我が国に初めて公開されるものがあると、自分はそれが見たくて、見たくて、つい見学しに行ってしまうのです。
公開している模様をテレビで見ていると、ウンザリするほどの大行列です。
それを見ていて大変だと分かっていても、自分もその行列の一人に加わってしまうのです。
好奇心旺盛と言えば聞こえが良いのですが、要するに小生は物好きと言う事です。
自分が国内外を問わず、旅行に行くのが大好きなのは、訪れた国や地域で今まで経験した事が無い文化や自然に接したいからです。
何しろ映画や写真で、ピサの斜塔が傾いているのを見て、本当にあのように傾斜しているのかどうしても確かめたくなりますし、鳥取の砂丘を本当に砂丘と言えるのかこの眼で確認したくなるのです。
『単なる野次馬じゃないか?』と言われて仕舞われそうですが、当の本人である私は真剣そのものなのです。
ピサの斜塔も眼の前で見て、『本当に傾いている』と納得が出来ましたし、鳥取の砂丘もフーフーゼーゼー息を切らせて登ってみてはじめて『なるほど砂丘だわい…』と思いました。
今年、自分の眼でどうしてもピラミッドがどのくらい『デカイ』のか確かめたいのですが、なんせ当地エジプトの治安が良くないと云う情報も有るので、実際に行くかどうか躊躇している状況です。
もうひとつ確かめたいのは、『全ての道はローマに通じる』と耳にタコが出来るほど聞かされていますが、当時の路がどんな路なのか見てみたいのです(保存されて残っているそうです)。
ポンペイを訪れた時、あんな昔に馬車道が整備されていたのには本当に驚かされましたが、ローマに通じる路とは如何なる路だったのか興味津々です。
ローマ史についての参考書で見ると、ローマに通じる路は、北はオランダ、ドイツ、イギリスまで、南はアフリカのサハラ砂漠手前まで、東はトルコ、アラビア半島、西はスペインと驚くほど広範囲に拡がっているのです。
こんなに広い地域を制していたローマ帝国は、その当時、皆さんご存知の様に、強大なる軍事力を持っていたからに違い有りません。
現在の日本の状況と酷似しているカルタゴも、結局、ローマ帝国に滅ぼされてしまいました。
当時、カルタゴの経済は大発展していたのですが、今日の日本と同じ様に、ローマとの大戦に敗れ、その後、重商主義に傾き軍備を怠った為に、見事にローマ帝国の毒牙にやられてしまって、二度と歴史に登場してきません。
我が国もカルタゴの轍を踏まないようにキチンと守りを固めて、子孫に迷惑を掛けないようにすべきではないでしょうか。
歴史は繰り返すと言われています。
転ばぬ先の杖ですよ。
我が国には、前のブログにも触れたように、原子力発電所を沢山保有しています。
万が一、その発電所を他国から攻撃されたら一発で日本は奈落の底に突き落とされるでしょう。
そんな事は起こり得ないと本当に自信を持って言えるのでしょうか。
万が一の抑止力として、日本は核武装すべきだと思うのですが…。
世界で唯一の被爆国、あんな悲惨な被害に二度と遭わないためにも抑止力として核を持つべきです。
アメリカも中国も世界中のどの国も、日本が核で武装する事に反対出来ないでしょう。
何しろ、絶対やってはいけない、原子爆弾を落とされている唯一の国なのです。
『二度とあのような惨禍に遭いたくないから、抑止力として核を持つ!』と言えば、どの国も納得するしかないでしょう。
原子力発電所を多数持っている以上、核兵器を持つ、持たないなどの論議はナンセンスです。
話がズレてしまいましたが、70歳を超えて足腰も衰えていく一方ですが、好奇心を無くす事なく、動けるうちに私は無理をしてでも、世界の博物館や美術館に行ったり、アチコチの名跡や名所を旅行したいと思っています。