院長の独り言 154 ; 両親との九州旅行(パート4) 杖立温泉と阿蘇山編

両親と兄貴の家族と一緒に九州を旅した話(院長の独り言139、140、141)が、途中で中断したママでしたので、再開したいと思います。

もう30数年前の事なので、記憶がウヤムヤの箇所が有るのも確かですが、懐かしい思い出として小生の記憶に残っている事も間違いない事実です。

東欧から帰国したら直ぐに続きを書くつもりでしたが、歯医者の仕事は当然として、それ以外にも色々と雑用が重なってしまい、ブログに載せるのが今日まで延びに延びてしまい失礼しました。

小生も長崎から熊本に行ったまでの話で止まってしまい気にしていたのです…。

旅の続きの話ですが、熊本城を見たり、馬刺など熊本の地元料理を堪能した後は、義理の姉さんの実家である小国町に寄りがてら、その近くにある穴場の温泉、杖立温泉に行ったのです。

九州の人は湯治場として何日も泊まり込んで、所謂、温泉療法として利用する温泉で、当時はあまり一般客は訪れない穴場のようでした。

現在の事は自分には分かりませんが…。

我々が泊まったのは、杖立温泉街でその当時、唯一のホテルでした。

ホテル横には清流が流れており、そのせせらぎが耳に心地よく聞こえます。

そしてホテルの建物のド真ん中を、大分県と熊本県の県境が通っていた事を思い出します。

子供達は面白がってホテルの廊下で『コッチが熊本、ソッチが大分!』と跨いでは、キャーキャーと県境を飛び跳ねて喜んでいました。

湯治場だけあって、温泉の湯量は大変豊富で、しかも風呂場は広々していて素晴らしいのです。

東京や大阪の近くにこの杖立温泉があったら、さぞや大勢のお客が殺到する事でしょう。

山の幸の御馳走を十分に頂いて、明日の阿蘇登山を楽しみにその日が終わりました。

翌朝、世界に名を覇せるカルデラ火山、阿蘇に向かって出かけたのですが、いくら元気とは云え、親父とお袋が山頂まで辿り着けるのか心配でした。

ところが、我々の心配など何処吹く風で、二人とも小石の混ざった登山路をどんどん登って、煙と蒸気を吹き上げている火口まで頑張って登りきったのです。

大きな火口を恐る恐る覗くと、地獄の底に吸い込まれそうな恐ろしい気持ちになり、つい屁っ放り腰になってしまいました。

『今、噴火したら怖い、怖い…』と怖さ見たさで、チビさん達もこの大自然の贈り物、阿蘇の火口を無我夢中で覗きこんで観察していました。

チビさん達も、きっとこの壮大なカルデラ噴火口を幼い頃の思い出として大人になっても記憶している事と思います。

親父もお袋も自分達が楽しむ事より三人の孫が大喜びしている姿に目を細めていました。

短い時間でしたが好天の下、山頂から煙が出ている噴火口や遠くの雄大なパノラマ風景を家族全員で充分に堪能したのです。

ほのぼのとした気分になり、記念撮影を取ったり、おやつを食べながら麓まで下りて来ました。

これから、いよいよ今回の旅の締めくくり、別府温泉郷に向って出発進行!

(次回に続く)