院長の独り言 152 ; 山梨のワイナリーを訪問,国産ワインを堪能する
最近の国産ワインは、フランス、イタリ―などの伝統あるヨーロッパ諸国のワインと比べて、味が遜色無くなってきたと言われます。
先日、山梨県の甲州のシャトレーゼベルホーレとサントリー登美の丘ワイナリーに、ゴルフ仲間の友人夫妻と一緒に、家内と遊びに行って来ました。
もうブドウの収穫は終わっていて、畑にはブドウの房を見る事は出来ませんでした。
シャトレーゼワイナリーで試飲したワインはアッサリ系で、日本料理にピッタリ!と云った感じです。
また、ここのワイナリーには、古代ローマ帝国時代の紀元1~4世紀に作られた素晴らしいガラス製品が沢山、展示されていました。
何が素晴らしいかと云うと、ローマ時代のワイングラス、デカンタ、花瓶、壺などのガラス製品が長い間、発見されず地中深く眠っていた為に、ガラスに含まれていた銀や金や亜鉛などの金属イオンが化学変化して、青色や緑色あるいは茶色や黄色など、人工的には出せない微妙な色合いのガラス製品に変化しているのです。
現代の物より歴史を経た深みが有り、見た事の無い色彩で、思わず『美しい…』と口をついて出ます。 もう一つのサントリーワイナリーは、規模が大変大きく、ブドウからワインになる迄の細かい過程を、説明係の若い女性の案内付きで見学出来て、最後に色々な赤白のワインを試飲させて呉れました。
やはりこれも素直な味で、和食のお供に抜群です! 両方のワイナリーの赤白のワインを数本ずつ、お土産に購入し、家族の皆で飲み比べてみましたが、どちらも大変好評でした。
ワインと云えば赤でも白でも、フランスワインが一番美味しいと言われています。
私でも、赤ワインはボルドー、白はシャブリが有名な事ぐらいは知っています。
しかし、日本のワインもなかなかイケるのではないかと思った今回のワイナリー巡りでした。
小生も酒飲みの端くれですから、若い頃からビール、日本酒、焼酎、ウィスキーとあらゆるお酒を飲んできても、不思議とワインだけは殆ど口にしませんでした。
ワインは60歳を超えてから少し飲むようになり、今ではビールの次にワインを飲んでいる状態です。
何故、そうなったのか今、色々考えているのですが、たいした理由が浮かんできません…。
強いて言えば、アルコールに弱くなってきて、お酒の嗜好が変わったのでしょうか。
勿論、日本酒、焼酎、ウィスキーも飲んではいるのですが、その量は随分減りました。
ワインで思い出したのですが、生前、お袋が赤玉ポートワインを好み、ニコニコと嬉しそうに飲んでいた事を思い出します。
赤玉ポートワインとは、今から100年以上前にサントリーの前身の会社が売り出した、甘い甘い、女性向けのジュースのようなワインです。
コアなファンが多く、現在も市販されているようです。 あの頃から思えば、日本のワインは格段の進歩と云う事ですね。