院長の独り言 314 ; ハンバーグ嫌い

以前、レストランに入って、ハンバーク料理を自ら注文することは全くありませんでした。
理由は単純で、ハンバーク料理が好きでなかったからです。
勿論、ハンバークが自宅で、おかずとして出てくる時は、否でも応でも食べていました。
実は小生、ハンバークを初めて食べたのは、大学に入った後でした。
幼い時からハンバークを食べていないので、初めて食べた時も、別段に美味しいとは思いませんでした。
ステーキと違い、ハンバークは歯応えがなく、そのグジャッとした、軟らかい食感が、自分に合わなかったのです。
今時の若い人達はハンバークが大好きですね。
娘も、息子も、ハンバークは小さい時から大好物でした。
私は、何であんなにハンバークが好きなのか、理解に苦しんでいました。
幼児期にその人の食べ物の好みは、大体、決まると言われています。
母親が刺身を嫌いだと食卓に刺身が出てきませんから、必然的に、その母親の子供は刺身を好まないそうです。
納豆などは、関西人は幼い時から食べていないので、大人になっても納豆を嫌う人が多いと聞きます。
小生の母親は大正生まれなので、ハンバークを食べたことが無かったのでしょう。
私が子供の頃、ハンバーク料理が食卓に並ぶことはありませんでした。
結婚して子供が生まれたのを契機に、家内がハンバークをよく作るようになりました。
それまでは、私がハンバークを好きでないと、家内は知っていたので、ハンバークは食卓に出てきませんでした。
逆に、子供達はハンバークが大好きでした。
子供達の催促で、ハンバーク料理を作るようになったと云う事です。
小生は云えば、ハンバークには箸を少しつける程度で、天ぷらや刺身で晩酌をしていました。
外食する時も、レストランでは、殆どステーキを注文していました。
ところが最近、レストランに入った時、ふとハンバークステーキを注文してみたのです。
そして、注文して気付いたのです。
当たり前と云えば当たり前なのですが、店によっては、ハンバークの味も見た目も微妙に違うのです。
よく味わって食べると、ハンバークは、なかなか捨て難い料理であるのに、この年になって、遅まきながら気が付きました。
ハンバークは、ドイツを起源とした料理です。
語源は、皆さんご存知の如く、ドイツの都市ハンブルクからです。
ドイツ人移民がアメリカに渡った際、故郷を懐かしんで食べていたようです。
何と言っても、アメリカでは、ステーキが主流であったのは、言うまでも有りません。
ところが、ヒョンな事から、ハンバークをパンの間に挟んで食べるようになったら馬鹿受けになってしまいました。
ハンバーカーの誕生です。
恥ずかしながら、私も2~3週間に1回は、ハンバーカーを買って食べたり、ハンバークを家内に頼むようになりました。
『昔は、あんなに食べなかったくせに!』と、嫌味を言われている、今日この頃です。

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