院長の独り言 49 ; 小学生の頃、まわりは自然に溢れていて…

小学生低学年の頃、学校の授業は午前で終わりでした。

給食なんてシャレタものは有りませんでした。だから、毎日午後からは自由に遊べたのです。

今の小学生にとっては逆に羨ましく思うかも知れませんが、塾なんかも当然存在してなかったのです。

粗末な昼飯を摂った後(食べれればましでした)に、近所の腕白坊主(勿論自分もですが)数人で、当時、4号地と呼ばれていた東京湾に有った造成地へ行って、半日遊んでいました。

4号地とは皆さんご存じの現在の晴海の事です。

今は色々な催し物も開催されて大変整備されていますが、あの頃は雑草がボウボウのだだっ広い空き地でした。

夏にはギンヤンマ、キリギリス、殿様バッタ、アゲハ蝶など昆虫天国と化して、我々は母親に作って貰った昆虫捕獲網でその虫を追っかけ廻していました。

現在の晴海からは想像出来ませんが、ウソみたいな話ですけど、トカゲや蛇も結構いたのです。

ギンヤンマ、キリギリスなどに噛みつかれて、指から血が噴き出た事も何度かありました。

その痛い事といったら、今思い出しても冷や汗が出てきます…。

4号地は東京湾に面していて、岸壁あり、遠浅ありで、魚を釣ったり浅利や蛤を取って、自宅にお土産として持って帰り、母親に『明日の朝のおかずになる』と喜ばれてもいました。

或る時から授業が終わって自宅に帰る前、お昼にミルクが出るようになったのです。

いわゆる、脱脂粉乳と云うやつです。

あれを飲まされたお陰で牛乳が大嫌いになり、今でも牛乳が身体に良い事は分かっていても、脱脂粉乳が『トラウマ』になってしまってあまり飲みません。

脱脂粉乳と今の牛乳とは別物だとは分かっているのですが困ったものです。

遠い遠い昔の小学生低学年の思い出話しでした。

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