院長の独り言 326 ; 今年5/21(月)の金環日食が、待ち遠しいです!

最近、大雨の日が多いので空気が澄んでいるのか、夜、美しい星空を眺めることが出来きます。
星を見るのが好きな私としては、夜空が待ち遠しい日々です。
我々が星を観察すると、地球が自転しているので、見かけ上、全ての星は西から東に移動するように見えます。
しかし、金星や火星など惑星を注意深く観察すると、逆方向に動くように見える時があります。
それゆえに『惑星』と呼ばれるのです。
逆方向に動く理由は、地球と同じで、惑星は太陽の周りを回っているからです。
内惑星の水星と金星は、地球より太陽の近くを周回しているので、地球を追い越す時があります。
その時、地球から眺めていると、逆方向に進むように見かけ上観察されるのです。
また、火星、木星、土星などの外惑星も、地球が外惑星を追い越す時に、矢張り見かけ上、外惑星は逆方向に進むように見えます。
地球を含めて全ての惑星は、完全な円状で太陽の周りを周回していません。
少し楕円形の軌道を描くので、地球から見ていると、惑星の動きは余計に複雑に観察されるのです。
昔の人にとっては、惑星は本当に『惑わせる星』だったのです。
何しろ逆行する理由が、当時の人達には理解出来なかったので、仕方なかったのです。
まさか惑星が太陽の周りを回っているとは、思いもしなかったのですから…。
天動説(全ての星は地球の周りを周回している)の時代だったからです。
満天の星の中で、『逆行』する星は惑星だけです。
残りの無数の星は、常に同じ動きをするので、『恒星』と言うわけです(『恒星』の『恒』は、『常に。いつも変わらない』という意味です)。
もし、これらの惑星の動きを、月から観察する事が出来れば、もっともっと複雑な動きを、惑星がするので、ビックリすること請け合いです。
ロケットが人を乗せて、月に行ける時代ですから、じきに我々は、複雑な動きをする惑星を、月から見ることが出来るでしょう。
もう一つ、惑星と恒星の見分け方があります。
星を観察していると、『ピカピカ』と、間を置いて光るのが『恒星』です。
ピカピカ星は、『恒星』を指します。
見ていて切れ目無く、ズゥーと光り輝き続いていて、ピカピカしない星が『惑星』です。
多分、先人はピカピカしない、ごく少数の星も、不思議に思っていたでしょう。
話は変わりますが、今年の5月21日(月曜日)には、日本の広い範囲で、世紀の天体ショー『金環日食』を見る事が出来ます。
天気が良ければ、八王子でもバッチリ見えます。
ひと月後の『金環日食』を、私は見たくて、見たくて、今から胸がドキドキしているところです。


(写真はアストロアーツ社より、無償提供)

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