院長の独り言 325 ; 桜の花

桜花が咲く季節、私が住んでいる国立市は、最も賑わいます。
特に、4月8日の日曜日は、早朝から大変でした。
気温が上がったので、桜は満開に近い状態でしたし、天気も快晴。
まさしく、お花見日和でした。
小生は、お花見かたがた、府中カントリークラブにゴルフをしに行きました。
このクラブは桜の名所で、この季節になると、地元の人にも敷地を開放しています。
多くの桜はまだ三分咲きでしたが、中には八分咲きも見られ、広々としたヘアウェーの芝生の緑に、桜の花びらが散り、心洗われる気持ちにさせて呉れました。
先週の火曜日、台風並みの嵐が吹き荒れて、桜の蕾がみんな飛ばされてしまったのではないかと心配したのですが、ほとんど無傷で、国立の桜も、府中の桜も、むしろ、洗われたような透明感を感じさせます。
我が国には、桜が沢山、植わっていて、本当に幸せですね。
桜の名所と言えば、古来より、秀吉が晩年、度々、お花見をした京都の醍醐寺が有名です。
勿論、小生も醍醐寺に何度か訪れていますが、残念ながら、桜の満開の季節には訪れていません。
醍醐寺の満開の桜は、それは、それは見事なものだそうです。
写真では見ていますが、一度、本物を見物したいと思っています。
近場では、職場のある八王子市にも、桜の名所が多々あります。
当院の近くにある富士森公園には、小生も、お花見によく行きます。
満開の桜の木のしたに佇むと、切ないような、騒ぎたいような、寂しいような、複雑な気持ちになります。
戦後派の小説家 坂口安吾が書いたように、『満開の桜の木の下には、死体が埋まっている』狂気が、桜の花には、確かにあります。
かつて小生の若かりし頃、わざわざ上野公園に、お花見で宴会をしている人達を、見物に行った事がありました。
お花見の賑やかさを耳にしたので、つい野次馬気分で見学に行ったのです。
お酒を飲んで楽しそうに騒いでる人を、冷静に観察するほど、寂しい事はないと、よく理解出来ました。
矢張り、お花見は、自分も騒ぎ浮かれなければ嘘ですね。
今週の水曜日、仕事のあと、当院のスタッフが国立の桜を見物しに行くそうです。
勿論、アルコール付きです。
天気予報では雨が降るようですが、雨の中の桜も良いですね。
その辺の微妙な感性を、今の日本の若者は持っているのでしょうか。
若い人にとっては、『花より団子』かも知れませんが…

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