院長の独り言 397 ; 負けたら、やっていないことも認めるべきなのか?

30年以上前から、ウチの歯科に一家で診療に来て頂いているIさん。
Iさんから、ブログをまとめた私の本がたいへん『面白い!』とお褒めの言葉を頂きました。
Iさんは85歳、私より丁度、10歳年上です。
小生は6歳で終戦を向かえました。
本当にヒモジイ思いをした事や東京が焼け野原になった事は、今でも鮮明に記憶しています。
ところが、16歳で終戦を向かえたIさんの記憶は、それどころではなかったそうです。
やっぱり、10歳の差は大きいようです。
Iさんの一番思い出したくない事は、あちこちで死体の山を見た事だそうです。
それも尋常ではない死体の数、今でも夢に出て来て、うなされてしまうそうです。
また、勤労奉仕活動もたいへん『キツかった..』そうです。
『先生は小さ過ぎて、戦争の、地獄のような恐ろしい現実を分からなかったのでしょう』と独り言のように仰る。
『10歳ほど年上の自分から思うと、ブログに書かれている戦争中の話は、たいへん甘い!』そうです。
そう言えば、私の親父も、戦争の経過や被害については、戦後、殆ど話たがらなかったのです。
あまりに辛い経験なので、口に出すのも憚(はばか)ったのでしょう。
ところが、戦争自体に関しては、完全否定していたオヤジでしたが、不思議と兵隊さんの悪口は言いませんでした。
却って、兵隊さんに感謝していました。
兵隊さんは、防空壕の造り方や消火訓練などを、本当に丁寧且つ優しく指導して呉れたし、一般市民にたいへん気を使って呉れていたそうです。
いま問題になっている、中国や韓国での戦時中の出来事で、当時の日本の兵隊さんと、現地の子供達や大人達が、ニコニコ兵隊さんを囲んで接している写真が沢山残っています。
また現地での人口など、日本の兵隊さんが駐留した地域では、むしろ増えているのです。
とても戦争している雰囲気とは思えません。
日本人の兵士と、本当に親密に接している現地の人達の写真を観ると、そのような出来事など、全く有り得なかったのではないかと考える訳です。
しっかりと調査して下さい。
もし今、中国や韓国から指摘されている諸事件が間違いだとしたら、汚名をきせられた兵隊さんと、未来の子供達が本当に可哀想ですよ…。
あなた達の孫や子供も、その犠牲者になるのですよ。
人間同士の殺し合いは、どんな理由があっても、許されるべきではありませんが、当時、特派員たちが沢山、現地で写した写真のように、現地の人達と兵隊さんが、仲良くしていたのが事実であったとしたら、汚名をきせられて、本当に日本人として悲しいですね。
靖国神社の遊就館に、是非、この夏、行って観て来て下さい。

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