院長の独り言 293 ; 足の怪我がキッカケで…

歯科医院開業から約40年間、歯の治療やクリーニングで通って頂いている患者さんは、私と同じ年代なので、治療に来ても、歯の治療もソッチ除けに、衰えてきた身体の話になってしまいます。
ある患者さん、つい最近、自分では全く平気だと思っていた階段で躓(つまづ)いて転んでしまったそうです。
その時、足の臑(すね)を強く打ってしまい、大きな青アザが出来てしまったのです。
『凄く痛かったけど、足の骨を折らなかっただけでも、まだ不幸中の幸いだ』と嘆いています。
そして、『先生も注意をした方が良いよ!』と警告されてしまいました。
私も一寸した段差に、最近、よく引っ掛かるので、転ばないように注意しています。
足を骨折して、寝たきりになってしまう方も多いとの事。
60代までは、段差に躓くなんて、ちっとも気にしなかったのに…。
若い頃は、スポーツ大好き人間でしたので、体力には自信があったからです。
小学生の時は、休日になると、日が暮れるまでバットを振り回して、近所の友達と野球の真似事をしていましたし、中学校に入学して直ぐに、バスケットボール部に入り、中高一貫校でしたので、高校を卒業するまでの6年間、コートを走り回わっていました。
自分は小学生の頃、背の高さが低い方でした。
バスケットボールをやると、背が伸びると聞いたので、何とか背が高くなりたい一心で、バスケット部に入部したのです。
ところが、中学2年生になった頃には、本当にニョキニョキとタケノコのように背が伸びてきて、あれよ、あれよと云う間に、自分より背の高かった友達たちを追い越してしまったのです。
自分より悪友が魂消(たまげ)ていました。
大学に入ってからは運動部には入らなかったのですが、水泳やハイキングなどで身体を常に動かして鍛えていたので、風邪などには、ほとんど無縁だったのです。
自慢になりますが、開業してからも、身体の不調で休診した事は一度もありません。
それほど体力に自信があったのに、いま現在、自分で考えているほどに、足が上がらなくなってしまったのです…。
70歳を超えてからですが、自分では10㎝ほど足を上げたつもりが、実際は5㎝程度しか上がっていないで、段差に引っ掛かってしまうのです。
午前の診療を終えて、昼休みにテレビ番組を見ていたら、聖路加国際病院の名誉院長である日野原重明先生が映し出されていました。
ニュースによると日野原先生は、10月4日に満100歳になられて、未だ現役で頑張られているとの事でした。
一方、私はと云えば、情けない事に、階段などの段差があるところは、用心深く手すりに掴まっている状態です。
日野原先生のように自分より年配の方で、ビックリするほど若々しく、元気な先輩が世の中に沢山いらっしゃいます。
日野原先生の元気な姿を見た途端、小生は弱音を吐いていている場合ではない!と思ったのです。
随分前に買い込んだ鉄アレーを納戸から出してきて、毎朝、身体を鍛える事にしたのです。
せめて、手すりに掴まらないで、階段を上り下りしたいのです。
そして、なるべく長く、元気に患者さんと接したいと思っています。

Leave a Reply

You must be logged in to post a comment.