院長の独り言 235 ; 京都旅行(その九)

そして3日目。
5月3日(火)は憲法記念日。
今回の旅行の最終日です。
贅沢を言うようですが、もう、いい歳をしているので、たった二泊三日の旅行でも、結構、疲れてしまいました…。
朝8時に起床し、いつもより遅めの眼醒めです。
8時半頃、ホテルの食堂に行って、和食を食べました。
昨夜は、京風フランス料理にワインを少々、飲んだので、何となく暖かい御飯と味噌汁を食べたかったのです。
味噌汁は、東京のそれより、味が薄い気がしましたが、自分の口には合っていて、実に美味しく頂きました。
ただ関東の朝食には、必ず付いている納豆が無かったので、少々がっかりです。
『そうだ!ここは関西なのだ!』と改めて実感させられました。
帰りの身支度を整えて、ホテルを出たのは10時半過ぎ。
ホテルの前の通りは、京都でいち二を争う広い道路です。
この大通りはビジネス街を貫いていて、京都駅のまん前に行き着きます。
道の両側は、高層ビルが何棟も聳(そび)え立っています。
ホテルからブラブラ12~3分間、歩いて、小路の外れに、室町時代から続いている老舗のおそば屋さんがあり、そのおそば屋さんが今日のお昼の目的のお店です。
前もって、調べておいたお店です。
このおそば屋さんは遠い室町時代に、お菓子屋さんだったそうです。
お菓子からそばを作るようになったのが、応仁の乱の前だと云う話ですから、随分と歴史を感じさせられる、老舗のおそば屋さんと云う事になります。
いつも満員と聞いていたので、11時前には暖簾(のれん)をくぐりました。
まだお昼までは充分に時間があるのに、一階の席は満員、我々は運よく二階の窓側の席を確保する事が出来たので、ホッと一息。
私は天ざるの大盛りを注文しました。
本当に、あと少し遅く来たら、随分と待たされたに違いありません。
注文したおそばが運ばれて来る短い間にも、お客さんが次から次へとお店に入ってきます。
東京で、こんなに忙しそうにしているおそば屋さんをあまり見掛けません。
運ばれてきたおそばは、東京のおそばと比べると、麺は細く軟らかい感じ、タレ汁は昆布出汁の薄味で、甘みを少し感じました。
東京の醤油の濃いタレとは、かなり違っています。
出汁の味を重視する自分の好みとしては、やはり京都に軍配を上げてしまいます。
また、元は京菓子を献上していた訳ですから、勿論、今でも和菓子も売っています。
和菓子作りは、500年以上も前からの伝統を受け継いでいるので、おそば屋さんのものとはとても思えないほどに洗練された、甘さ控えめの美味でした。
昼食を早目に済まして、京都駅ビルのデパートに行ってみましたが、デパートばかりは断然、東京に軍配が上がります。
あらためて、東京のデパートの規模の大きさと豪華さを思い知らされました。
後は、新幹線で帰京。
久し振りの京都の3日間は、また京都に来たくなるほどに、楽しいものでした。
(『京都旅行』は今回で、最終回です)

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