院長の独り言 86 ; あなたは妖怪や幽霊の存在を信じていますか?

NHKの朝の連続ドラマで『ゲゲゲの女房』が4月から放送されてから何となく、妖怪やお化けと云った霊に関する話題が再浮上してきそうです。

御存じのように、その元本になる『ゲゲゲの鬼太郎』は随分前に、テレビでも放送されていました。

当時、子供たちに大変人気があって、テレビで放送される時は常に、うちの二人のチビさん達(娘と息子)も、画面を凝視してテレビにしがみ付いて見ていました。

いつの時代でも、そして、洋の東西に関係無く、妖怪やお化けの話題はいつも盛り上がるものです。

テレビでも『霊』に関する話は、定期的にどこかのチャンネルで必ず放送しています。

それだけ『霊』の話は人気があると云うか、人の心を揺さぶる何かがあるのでしょう。

妖怪は兎も角、お化けや幽霊を見たと云う人は自分の周りにも結構います。

幽霊を見たと云う人は、『本当に見たんだ!見たんだ!』と真剣に訴えます。

『幽霊を捉えてみたら枯れ尾花』と見た人の錯覚が多いのも確かです。

父方の祖母が脳こうそくで倒れて、小生の母校の大学病院に入院させて貰った時の話です。

付き添いは母がやっていました。

夜遅く、看護婦さんが何時ものように祖母の様子を看に来た時の事です。

『お加減如何ですか?』と看護婦さん。

「落ち着いているようです」と母。

二人で毎夜の挨拶みたいなものです。

祖母の体調について二言三言会話をした後、看護婦さんが病室を出ようとした時、祖母が『看護婦さんの後ろに痩せた女の人が付いている…』と指をさして真剣な面持ちで叫んだのだそうです。

祖母があまりにも真に迫った形相だったので、看護婦さんは『キャー』と叫んで病室から飛ぶように逃げて行ったと母が話していました。

それ以来、その看護婦さんは祖母の事を気持悪がって、夜の担当をほかの看護婦さんに交代して貰っていたそうです。

また、看護婦さんが怖がる理由が他にもあったのです。

其の時に、母は『そんな女の人は見ていない』と言っていましたが、威かされた看護婦さんは『痩せたおばあさんが長患いの末に、一カ月ほど前にこの部屋で亡くなった』と言って、祖母が叫んだ時に看護婦さんは『何か後ろに変な感じを受けた』と母に後になって恐ろしそうに訴えたそうです。

さる脳科学者によると、脳梗塞など脳にダメージを受けた時、錯覚とは違い、普段、正常な人には見えないものが見えてくる事があるそうです。

見えて無い方が正しいのか、見えている方が本当なのか、その判断は大変難しいのだそうです。

私たちには見えないけれど、本当は存在していて、脳が脳梗塞などによって、いつもは活性化していない一部の脳の部位が異常に反応する事もあり、普段は活動していない脳が刺激されて、見えなかった現象が本当に見えてくるとも考えられるのです。

脳ほど不可思議な存在はないのかも知れません。

我々は錯覚と笑うかも知れないけれど、祖母には本当に見えていたのかも知れませんね。

個人的な独りよがりの見解としては、宇宙人の存在よりは、はるかに『霊』の存在の方が何十倍もその確率は高いような気がするのですが…。

我々人間が耳で聞こえる高音の限界は2万HZですが、犬は4万HZまで聞こえるそうです。

人には全く聞こえない音でも犬には聞こえているのです。

耳と同じように、もしかすると、見える限界が人には有るのかも知れません。

現実には存在しているのに、我々には普段は見る事が出来なくとも、体が疲れている時や酔っている時、あるいは脳梗塞などにより、ある刺激を脳細胞が受ける事によって突然見る事が可能になる事も考えられます。

それを我々は『霊』と思って恐れているのでしょうか。

脳の研究はこれから益々為されていくものと思います。

将来、『霊』についても、もっとハッキリ解明されていくものと期待しています。

皆さんは『霊』の存在を信じますか…。

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