院長の独り言 446 : 戦後の終わりを感じた霞が関ビル

12月に入って急に寒さが厳しくなってきました。

八王子でも朝方になると氷点下を示し、いよいよ冬の到来を感じます。

しかし、敗戦直後の冬の寒さと比較すると大した寒さに感じません。

家の中に入れば、その差は歴然で、現在の暖房の設備の素晴らしさは、70年以上前の同じ日本の12月とは思えません。

逆に、却って夏は風通しが良くて今より快適だったのかも知れません。

うそです!

蝿や蚊がブンブンでした…。

勿論、寒さをあまり感じないのは、暖房器具の充実だけでは無いことを認識しています。

その身にしみる寒さを、いま感じない一番目の理由は、食べ物が素晴らしく良くなった事だと思うのです。

我々が毎日、口にしている食べ物は、味も素晴らしいのは当然ですが、新鮮で栄養満天の素材です。

敗戦後、数年間は食べ物が口に入れば良い、満腹になればそれで満足でした。

大袈裟ではなく、お腹いっぱいになればそれでオッケイでした。

栄養面から考えると、残念ですけど、冬の身体を保つにはカロリー不足だったのでしょう。

また、着るもののお粗末さも今思い出すと、信じられないものでした。

私は次男なので、当然兄貴のお下がりでしたが、その兄貴の洋服だって本当に安物でした。

住んでいる家に至っては、我が家だけではなく、まわりの家もお粗末な建て方が多く、隙間だらけでしたので、冬は寒くて、寒くて…。

今時の家は、隙間などはまったく無く、頑丈で見た目も素晴らしい作りになっています。

そして、素晴らしいマンションが当たり前のように林立していますが、当時は、マンションなど見た事もありませんでした。

約50年前に、霞ヶ関ビルが東京のど真ん中に建った時は、本当に驚かされました。

この超高層ビルを見た時が、小生の戦後の終わりだったのです。

東京タワーではなかったのです。

1968年のことでした。

38階建てで、我が国第一号の超高層ビルを見た時、敗戦の終わりを心の中で私は叫んだのです。

もはや日本の戦後は終わった!万歳!!