院長の独り言 133 ; お盆休み

8月12日から19日までの一週間、石川歯科医院はお盆で休診です。

お盆休み中に歯や歯肉が痛くなったり、炎症を起こしたりすると困るので、休みの前日の11日は、駆け込みの急患がかなり来院するのです。

現在、口の中の何処かが痛い人や具合の悪い人以外にも、虫歯で歯が痛くなりそうで不安な人、歯周病で歯茎が腫れてきそうで不安な人、親知らずの周りの歯肉がムズムズしてきた人など、大事になる前に診て欲しいと云う事で大忙しなのです。

何しろ、一週間以上休診してしまうので、我々とすれば、患者さんの不安を取り除かなければ、こちらも安心して休暇が取れないのです。

先日は早速、家内と一緒に、祖父祖母と、親父お袋の墓に、お参りして来ました。

墓地はやはり、ご先祖に感謝する人が、お年寄りから子供に至るまで大勢、お参りに来ていて、普段の静謐さとは違います。

もう20年前になりますが、同じお墓を、親父とお袋と一緒に、われわれ家族一同で、お参りをしていた頃が、ついこの間のようで、月日の経つのが余りにも速いのに驚きます。

本当に『光陰矢の如し』です…。

一方、テレビや新聞などのメディアでは、8月15日を前にして、戦争の特別プログラムを盛んに報道しています。

ところで、皆さんは玉砕地、硫黄島で散華された多くの御遺骨が、今も放置されたままになっているのをご存知ですか?

当時の日本は敗戦色が濃厚で、本土決戦が眼前に迫って来た時でもあり、兵隊さんの数も不足してしまっていたので、一般の市民が『赤紙』一枚で招集され、戦いの最前線である硫黄島に送り込まれたのです。

即席の戦闘訓練を受けた兵士を中心に、本土決戦を少しでも遅らせようと必死に頑張ったのです。

硫黄島がアメリカ軍に占領されると、日本本土の都市に対する無差別爆撃が容易となってしまいます(事実、硫黄島陥落後、東京大空襲などの大都市に対する空襲は激しさを増します…)。

自分の親、奥さん、子供の命、そして、本土を守る為に、必死に防戦したのですが、如何せん、アメリカとの圧倒的な物量の違いで制圧されてしまい、玉砕してしまいました。

タコ壺の様な穴を掘ってその中に潜み、夜になると敵兵を襲うと云う、本当に過酷な戦闘を強いられていたようです。

結果、あの熱帯の小島で火炎放射機によって無残にも焼き殺されてしまいました…。

どうやら政府は特命チームを作り、1万3000人に及ぶ、現在も不明になっている御遺骨を収集するようです。

しかし、命を掛けて戦った人々の御遺骨を、何故、今までの政府は放置したままにしていたのでしょうか。

国として余りにも、無礼と云うか冷淡過ぎるのではないでしょうか…。

現在、我々が豊かに生命を謳歌出来ているのは、このような人達の尊い犠牲の上に有るのではないのですか。

国からの命令で、色々と葛藤はあったでしょうが、結局はお国の為に戦った多くの英霊に、失礼どころの話では有りません。

アメリカは、硫黄島で戦死した兵士の遺体を収集して丁寧に葬っているのです。

我が国も、遅れに遅れている御遺骨の収集を、早急に行うべきです。

国の為に犠牲となった魂を、長く放置した罪を深く反省して、国全体で英霊に対し、丁寧に弔い、そして謝罪すべきではないでしょうか。

国民から集めたお金(税金)を、このような事に使って頂く為に、我々は頑張って納めているのでは無いでしょうか。

今年の夏も家族で靖国神社にお参りに行って来た事は言うまでもありません(靖国神社についての私の考えは、『院長の独り言 17 ;歴史を善と悪に仕分けしないで…』を参照してください)。

必死に日本の為に戦い、犠牲になった方々の心中を察すると涙が止まりません…。