院長の独り言 125 ; 3D映画を体験したい!

最近になって、3D映画が続々と公開されています。

1950年代後半にシネラマとかシネマスコープと云ったワイド画面の映画が登場してきて、それまでの小さな画面とは違い、大迫力の映像が見られる様になりました。

その当時、小生は高校生だったのですが、なけなしの小遣いをつぎ込んででも無理をして、大画面のカラー映画を見に行ったものです。

前方の席で鑑賞すると、大きな画面を仰ぎ見て、端から端まで首を左右に大きく振らないと画面が上手く見えないくらいワイドなのです。

一番良い席は、前から10番目辺りの真ん中が最高の席でした。

相撲で云えば、砂被りの席と云うところです。

スクリーンに映る映像だけでなく、サウンドも四方八方、後ろからも大音響が響き、身体全体が震えるような感じです。

大画面で大音響のシネラマ映画を一度見てしまうと、従来の映画の迫力の無さが分かってしまい、少々、金銭的に無理をしてでもシネラマ映画を見に行ってしまいます。

しかし、自分としては、スタンリー・キューブリック監督作品『2001年宇宙の旅』を見たのを最後に、シネラマと云うより映画自体を観に行かなくなってしまいました…。

大学生までは、映画を見るのが大好きでしたが、卒業してからは何となく映画を見なくなってしまったのです。

邦画の名作、黒澤明監督作品『羅生門』や『用心棒』、木下惠介監督作品『二十四の瞳』などなど…、そして洋画のヴィットリオ・デ・シーカ監督作品『自転車泥棒』、キャロル・リード監督作品『第三の男』、ウィリアム・ワイラー監督作品『ローマの休日』などなど…の、小生の心の琴線に触れる様な映画が無くなってしまったのが、映画館に足が向かなくなってしまった大きな理由でした。

小生は古い人間なので、CG映画や簡単に人を殺すようなアクション映画など、最近の映画がどうもダメなのです…。

心から楽しくなるような作品、心から悲しくなり泣けてくる作品、心からロマンチックな気持ちになる作品、心から怒りがこみ上げてくる作品など、要するに、本当に人間臭い映画が観たいのですが、この頃の映画にはその手の作品を、殆ど観る事が出来ないのが本当に残念です。

これは小生が常日頃、最近の映画に対して感じているだけの事なので、違った意見の方も大勢いると思います。

軽く流して読んで下さい。

3D映画はまだ観ていませんが、これだけは、一度早い機会に観てみたいと思ってはいるのです。

CG映画に興味があまり持てない古い人間の小生でも、好奇心を掻き立てられてしまいます。

随分昔、初期の立体映画は観ていますが、3D映画は一味違いそうです。

何事も突飛な物に、いつも興味を持ってしまう性分は親譲りだと諦めています…。

3D映画に心の琴線がどう反応するのか楽しみです。